TRPGストリテラ「黄金色のエゴイズム」をコスプレしてビデオ通話で遊ぶ会

2023年6月17日。TRPGの「ストリテラ」のシナリオ「黄金色のエゴイズム」をコスプレして遊びました。

[ストリテラ] 黄金色のエゴイズム - サメミット - BOOTH
 『ストリテラ オモテとウラのRPG』のシナリオです。  「王子×従者×王位継承戦」を題材に、複数の主従の交錯をお楽しみいただけます。

同じシナリオは対面で遊んだことがありますが、今回はビデオ通話でオンラインセッションです。素敵な衣装のPLさんたちにお越しいただきました。

物語

背景設定

国名:ソルテリッジ王国
先代国王:オーガスト

キャラクター

アルノン・イーワン(従者/暗躍、PL ブーツさん)
王国騎士団長でルリエーの護衛、ジェイドの師匠。真面目な性格で国を憂いている。卵が大好きで毎日食べていたのが、買い占めによる価格高騰に怒りを覚えているとか。

ルリエー・クロード(王位継承候補/撤退、PL 琉羽さん)
母親は力ある名家クロード家の出身で、王位継承最有力候補と噂されている姫。周囲から期待されている一方で、本人は自由に暮らしたいと考えているとか。

ミラ・カガミ(従者/買収、PL さとみおさん)
名家の貴族の出身だが、成金のエインズワース家により汚い手段で没落させられ、現在はジェイドの侍女をしている。同様に恨みを持つ人物に買収され、雇い主を暗殺する決意をする。

ジェイド・エインズワース(王位継承候補/撤退、PL Ask)
母親は成金で各方面に恨みを買っているエインズワース家の出身で、前当主が金の力で第二夫人として先代に嫁がせた。現当主の伯父の権力掌握に利用されないよう逃亡を考えている。超甘党。

展開と結末

成り上がりの一門エインズワース家は、違法ギリギリの策により富と国民の怒りを一手に集めていた。最近は卵の買い占めにより価格が高騰し、貴族であっても朝食の卵料理を我慢しなければならないほどになっていた。傘下の企業は長時間労働のブラック企業ばかり、この家の血を引く者が王位につけば国は地獄になる、というのが国民の共通の認識になりつつあった。次期女王として期待されるルリエー姫には暗殺の手が迫り、紅茶に毒を盛られる始末だった。

ジェイドが落ち着いたらケーキを食べに行こうとミラを誘うが、ケーキ屋が次々とエインズワース家系列のチェーン店に併合されて、お気に入りの個人の店は風前の灯火になっていることを愚痴る。
自由に生きたいルリエーは、死んだことにして逃げられないかとミラに相談する。そこにミラから「結婚してはどうか?」という提案が。騎士団長アルノンと結婚して王位継承権を持たせ、王位についてもらうのが良いのではないかという話に。
ルリエーがアルノンを口説きに行くが、アルノンはその気はなく、王位にも全く興味を示さない。噂通りの堅物だったが、誰よりも国を憂いているようだ。
アルノンとジェイドが久しぶりに手合わせ。師は弟子が母親の実家のやり方が好きではないことを知る。

結末

最多数フラグ獲得者:アルノン

物価高騰により国民の生活はますます追い詰められていく。ジェイドは死刑を免れようとエインズワース家の悪事を告発することを決意、乳牛に疫病の病原菌を放ち、ミルク不足にした上で、自分たちの開発したゴキブリミルクを売ろうとしていたことが暴かれる。
アルノンは当主とその周辺だけを処罰することを考え、3人と騎士団を率いて当主を逮捕する。
当主「私は何も悪いことはしていない!これは資本主義だ!ゴキブリのミルクは栄養があるんだぞ!」
ミラ「お前が飲め!!」

次期国王はアルノンにという周囲の期待が高まる。しかし、アルノンは立憲君主制を提案、ジェイドを王に立て、ミラとルリエーとともに第三者委員会を設置し、不均衡な状態になった経済の再建体制を築くことにした。
国が落ち着きだした頃、お忍びで仲良くケーキ店に向かう4人の姿があった……

裏話

王位継承戦争モノというと、もう少しシリアスな展開のはずが、甘党な展開になってしまったのは筆者の責任です。卵の高騰とか時事ネタを盛りすぎてしまったので反省。恋愛話が出たのは予想外の展開でしたが楽しめました。盛り上げてくださったPLさんたちに感謝です。

自キャラは2人の従者から命を狙われ、二分の一の確率で死亡という風前の灯の中、生き残るためにフラグを取ろうと頑張りましたが、システム初のアルノンさんに敗れました。でも生き残れてよかったです。

なお、エインズワース家は何をしたかったのか?というと、市場の一社(一家)独占で、各企業をグループ企業の傘下に収め、共産主義国のように経済を一手に握ることです。よく陰謀論系で描かれる超巨大企業をモデルにしましたが、ゴキブリミルクは実際に可能だそうです。

あとがき

社会情勢から必要に迫られ、海外を参考に始めたビデオ通話セッションでしたが、最近は対面での場が復活してきて、そろそろ対面に戻る頃なのかなという気もします。
とはいえ、遠隔地で遊ぶ場合や、オンライン専用のマーダーミステリーなどを対面に近い環境で遊ぶには良い方法だと思いますので、もっと多くの人に試していただきたい方法です。
ビデオ通話という試みにご参加いただいた皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました!

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